経営革新・経営改善用語集「た行」
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「た行」 |
目次
「ち」…中小企業特性
金融検査マニュアルにおいて、金融機関の査定では中小企業の特性を踏まえて、資金繰り困窮等の場合に代表者やその家族などが会社に貸し付けた貸付金や、経営者本人が有している個人資産(自宅建物・土地等)を会社にとっての資本とみなして評価することが示されています。
全社は負債であるにも関わらず、資本とみなされ、後者は資本にプラスする形で評価します。
このことから、会社の安全性の観点で自己資本比率が高くなり、金融機関からの運転資金が借りられやすくなります。
「て」…定性的評価
企業や事業を評価する際に、数値化することが難しい要素を基準として評価することをいいます。例えば、経営者の性格であったり、社風であったりです。金融機関などは融資判断の際に財務諸表などの数値化された指標や、担保・保証評価を重視しますが、それでも特にベンチャー企業であったり、成長途上の企業であれば定性的評価も考慮します。以下では、参考までに金融機関が融資判断で重視する定性面評価の一部を示します。
順位 | 定性面の評価内容 |
---|---|
1 | 資金調達ができる余力 |
2 | 経営者の個人的資産の有無 |
3 | 他行との取引状況 |
4 | 後継者の有無 |
5 | 事業計画の有無 |
6 | 経営管理能力 |
7 | 他会社との関係 |
8 | 事業内容の変遷 |
9 | 技術の優位性・業種の優位性 |
10 | 経営者や役員・従業員の人格 |
「て」…定量的評価
企業や事業を評価する際に、数値化できる要素を基準として評価することをいいます。財務諸表はもちろん、それらから導かれる分析指標をはじめ、業界シェア、顧客数、従業員数、営業所数、借り入れ金額等です。
数値化できない定性面評価と比べ、事業規模が拡大した企業において、特に定量的評価が重要視されます。よく聞かれる「企業価値評価」というものも、第三の財務諸表であるキャッシュフローをベースに「事業資本(自己資本と借入金)から要求されるべく収益性」という観点で導かれています。
「で」…DDS(デット・デット・スワップ)
DDS(デット・デット・スワップ)とは、一般的に通常の債務を他の債務よりも劣後させることをいいます(広義の意味では「ある債務を別の条件の債務に変更してもらうこと」をいう)。劣後された債務は、もし会社が倒産した場合でも、金融機関などの債権者がほぼ回収することができない(回収の順番が劣後する)ため、金融機関の査定では一部金額を資本とみなします(債務なのに負債ではなく、資本とされる)。
このように実質、株式同様に扱われる資本性劣後債務ですが(本当に株式化することは「DES(デット・エクイティ・スワップ)」という)、当然に通常の借入負債よりも高い金利が設定されますので、注意が必要です。
しかし、会社の安全性の観点では、自己資本比率が高くなることから、別途運転資金が借りられやすくなるというメリットもあります。