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経営革新・経営改善用語集「あ行」
「あ行」 |
目次
「う」…運転資金と設備投資
企業や事業者が資金調達する場合、その使途は主に運転資金と設備投資に分類されます。また、これらの資金は使途によって短期資金と長期資金に分類されます。
運転資金 | 設備投資 | |
---|---|---|
短期資金 | 仕入債務決済資金 外注費・委託費支払資金 決算・賞与資金 在庫備蓄資金 季節性支払資金 つなぎ資金 |
|
長期資金 | 新規事業立ち上げ資金 投融資資金 |
機械購入資金 建築・増改築資金 設備・土地購入資金 自動車購入資金 |
「う」…運転資本
上記で説明した「運転資金」の確保について、実務上どれくらい確保するべきか、という考え方を「正味運転資本(略して運転資本)」と言います。例えば、以下のようなビジネスのフローがあったとしましょう。
(1)当月に商品100万円分を仕入れ、支払いは翌月末とする。
(2)翌月に商品100万円を販売し、代金は2ヶ月後の月末に回収する。
(2)翌月に商品100万円を販売し、代金は2ヶ月後の月末に回収する。
ビジネスフローを念のため図解すると以下のようになります。
この図解でも一目瞭然ですが、商品を仕入れてから、それを実際にキャッシュで回収するまでの期間(棚卸資産+売上債権)から、商品を仕入れてから実際にキャッシュで支払うまでの期間(仕入債務)を引くと、ビジネスフロー上でキャッシュを確保すべき期間(正味運転資本)が導けます。
正味運転資本 = 棚卸資産 + 売上債権 − 仕入債務
内部留保(会社に蓄積された余剰金)が潤沢にある場合は別として、通常はこの運転資本を短期借入金などでまかなうことが多くなります。
なお、事業が拡大する途上では、上記のような事情から売上が伸びると同時に運転資本も増大するため、事業が好調にも関わらず資金ショートを起こすことがありますので、注意が必要です。